猫とおばさんの徒然日記

猫と酒をこよなく愛するおばさんの、 子宮体がん闘病とその後の経過観察中のアレコレを中心にお送りする地味なお一人様備忘録です。たまに酔っぱらいの戯れ言なども垂れ流したりしますw

標準治療と代替療法 2クール16日目

ちょっと重いというかまじめな話です


今日はとあるサバイバーのblogをずっと読んでました


この方は告知された時まだ治療できる段階だったのに標準治療を選ばなかった



うーん😟


選ばなかったというのはちょっと違うかな
言い方は悪いけど逃げたという方が近いかも…


blogの世界でも時々見かける代替療法と言われるものは
積極的に取り組んでいたようですが
当然というか、病状は刻一刻と悪化していきます


細かいことをここに書くとどなたの事なのか特定してしまうかも
なので書きませんが(でも経緯を読むと分かる人には分かると思うので心の内にしまって下さい)


もう一人では対処できない、
痛みも身体の状態にも耐えられなくなり
病院に拒絶されるかもしれないけど助けてほしい一心で
最初に検査して告知をされた病院に駆け込みました
遅いかも知れないけど出来るなら手術してこのどうにもならない苦しみを
少しでも軽くしたいと。



しかし告知からすでに数年が過ぎていたこの時
もう手術ができる段階では無かった



病院で出来ることは投薬治療、放射線治療のふたつ
でもこの方の体力的にも癌の転移の範囲的にも
どこまでやれるか…という状況




最後は抗がん剤もできなくなって入院から2ヶ月後
残念ながらお亡くなりになりました



ご本人もはじめから標準治療を受けなかったことをとても後悔されてました
おそらく治療していれば今ごろはきっと元気に社会復帰できてただろうと思うと
悲しく悔しいと。
そして最後に決めたのは自分だけど、
『抗がん剤は毒だ、手術しなくても癌は治る、病院は金もうけのためにしなくてもいい手術をしたり 高額な治療を患者に強いている。高名なK医師の本に書いてあるよ』
と親切ごかしに耳打ちしてきた知り合いの事を恨んで逝かれました
その知り合いの人はこの方がどんどん悪化していくのを見て見ぬふりで
遠ざかっていったそうです(バツが悪かったんでしょうね)



悪意があったわけではないかも知れない
純粋に親切心だったかもしれない


代替療法を全否定してるわけじゃありません
標準治療を受けた上で日々の生活の中に無理のない範囲で取り込むのはいいと思います
もしくは誰かに勧められたんじゃなく、自分がよくよく考えて 敢えて選んだなら
それもまた良いんではないかと思います(自分の人生だから)


でも、もし告知にショックを受けて現実逃避したくなってる時に
このささやきを聞かなければ、怖くても標準治療を受けていたかもしれないと
思うとやりきれない気持ちになりました



もう一つ思ったのは、
癌って人によっては向き合うこともできないものなんだね😢
治療のチャンスを逃しても 現実から逃げ出してしまうほど怖い&信じたくない😟
さか自分が!
どうして私なの⁈
何が原因⁈
そのグルグルの渦から出てこれなくなっちゃう



そして今だにバカ売れしているK医師のトンデモエセ医療本を鵜吞みにして
無責任に 癌告知を受けた心細い状況の人に
トンデモ療法を進める善意のゲリラ達に腹が立つ


こういう人の問題点は
まず第一に当事者になった経験も無く
身内に癌サバもいない
赤の他人であるということ(身内に居たら驚きだわ)
第二に医療の現場を知らず 詳しく調べたりもしてない上で
とうに現場を離れて何十年も経っているエセ医師の古ーい本を読んで(もっというと聞きかじっただけだったりする)それが一番正しいと信じてるのか
善意で不安だらけの罹患者にさも素晴らしい情報ですよと吹き込むこと
そしてその結果に一切の責任を取らないことです


こういった話はいろんなブロガーさんが一度は触れている事なので
改めて書かなくてもいいのかも知れませんが
でもこの方の話は他人事ながらホントに腹立たしかったので
敢えて書きます


そして不思議なのがK医師のあんな古い本が今だに増版され
売れ続けていることです(先日BO☆KOFFで見かけてビックリΣ(゚Д゚))


いつになったらあの手の本が無くなるんでしょうか



誰か図書館戦争みたいに‘’発禁だーっ!‘’てひとまとめにして燃やしてくれないかな
マジで!

×

非ログインユーザーとして返信する